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過酢酸水溶液の超音波噴霧

超音波と魚探のUS-DOLPHIN@エコーテック三浦宏樹です。

先日、某大学からこんなお問合せがきました。

質問
:過酢酸をクリーンルームで使ってみたい。
:1年ぐらいで使い捨てでも良い

当社回答
:過酢酸系は、ファーマバイオ様や小津産業様などで扱っているミンケアでの実績はありますが、当社としては保証はしておりません。(1年ぐらいは利用出来ると聞いておりますが、当社で実験をしたわけではないので不明です)
 保証無しであれば、お見積を提示致しますがいかがいたしますか?

結果として研究なので壊れてもよいということでお見積しました。
過酢酸系の液剤はクリーンベンチ内の滅菌で利用すると聞いております。
気になったので、過酢酸を調べてみました。

出典:ヨシダ製薬WEB/一部抜粋

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過酢酸

芽胞を含むすべての微生物に有効な消毒薬。過酢酸は酢酸、過酸化水素との平衡混合物であり、酢酸、過酸化水素、水、酸素に分解するため環境に対して害が少ない。過酢酸の作用機序はほとんど知られていないが、他の酸化剤とほぼ同じであると考えられている。国内では6%過酢酸が市販されており、0.3%にまで希釈して使用する。主に専用の自動洗浄器を利用して内視鏡の消毒に使用されている。また、透析機器の消毒などにも使用されている。有機物の存在下においても不活性化が少なく、低温においても芽胞に対して効果がある。殺菌力はpHに依存しpHが低いほうが殺菌力を発揮する。
しかし、銅、真鍮、青銅、純鉄、亜鉛メッキ鉄板などを腐食しやすい。希釈した液は加水分解しやすく、1%溶液は6日間で濃度が半分に低下する。
短所として刺激臭があり、蒸気は眼・呼吸器等の粘膜を、原液は皮膚を刺激する。したがって、取り扱い時には換気をしてマスク、ゴーグル、手袋、ガウン等を着用する必要がある。
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酸化反応を利用するということでウイルスなどに対しての効果はありますが、空間噴霧する事でまわりは腐食しないのだろうか?液剤をよく知らない私としては、危険なイメージを持ってしまいます。
また、基板パターンには銅を利用しているので、噴霧し自分で再度吸っている当社機械ではメタルマスクなどにピンホールがあればそこから銅が腐食し、故障はしないのだろうか?と考えてしまいます。

国内製の超音波加湿器(超音波霧化器)が少ないためか、大学や研究機関で当社機械を用いた論文発表がちょこちょこあります。非常にありがたい事です。しかし、研究者という液剤を理解している方が用いているので良いのですが、論文を見て素人考えで液剤をまけばいいと事業をすすめる方がいらしゃるのも事実。
事故が起きる前に、きちんと啓蒙していきたいなあとあらためて感じました。

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※ジアミストは、超音波霧化器の当社登録商標です。

投稿者プロフィール

三浦宏樹
三浦宏樹
エコーテックの新市場開拓担当。
ネットショップ運営でお客様と直に向き合いながら、超音波カッター・超音波霧化器の全国市場をつくっています。
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