事業継承について考えてみた

　最近2代目の方と話をしているが、創業者は70代。社長交代の人もいれば、まだまだ創業者が社長を続けているというケースもあった。
　サラリーマンである私でも、異動によって業務が少し変わるだけでも大変。会社の方向性を決めていく社長業は、環境の変化をいかに読み取り適用させていくかが重要である。

　マネージメント研修である西研究所「MQ戦略ゲーム」に10年以上参加させて頂いているが、ゲームの中で何度か会社を倒産をさせているが、毎回赤字を出そうと思って行動はしていません。市場に適応出来なければ、いとも簡単に会社は沈没してしまう。

　東京商工リサーチ　の発表によれば、社長の平均は、61.19歳(全国298万社/2017年02月発表)とのこと。特に、社長の年齢上昇に伴い業績が悪化する傾向も強まっているとのこと。前はうまく行っていたということにしがみついていたり、製品やサービスが陳腐化していて競争力が無くなっていたり、後継者が育っていない(育てていない？）・決まっていないなど様々な問題が絡まり、自主廃業・解散を行うという連絡を受けるケースもちらほら身の回りでも発生しています。

　特に最近取引先が合併や廃業、業務縮小で取扱い停止などを意識する場面も出てきています。すぐ思い出すのは、液剤エアリウムを製造していたメーカー　エブリカム様。後継ぎがいないため、OEM先に製造などを譲り渡し廃業という道をとりました。

　本多電子では私が入社したH2年4月時には、現在60歳の本多社長はすでに社長でした。創業者の本多会長(故人)は、かなり早い段階で社長を交代していた事になります。

　社長業は意思決定業。創業者が苦労して会社を経営していますので、会社を起こすという情熱と、大変多くの意思決定を現場で考えながら行ってきています。社長業を早めに次の代にまかせるということは、意思決定を多くさせていく訓練につながります。少しぐらいの失敗であれば、創業者もパワーがある時であれば、修正は出来ます。

　「好きにやれ。ケツは拭いてやる」

　私自身の経験は、いちサラリーマン程度。経営とはかけ離れているため間違っているかもしれませんが、今の超音波カッター、超音波霧化の市場が出来たのは、上司が何も言わず失敗しても自分で考えながらやり続ける土俵を用意していてくれたからだと思います。

　事業を継ぐと子供が言っているのであれば、早めに経験をさせて行くのは、非常に良い事だと思っています。

　そういえば、先日、ある企業の社長さんから、「社長をやめようと思う」と相談をされました。社長の思いを聞いて、紙に落とし込む作業程度しか出来ませんでした。ただ、俯瞰的に書き出したものを見ていると、創業の思いを達成し、会社を差別化させていくには、親族に社長業をまかせ、現社長が新規開発を行って行くのも、会社を存続させていくひとつだと個人的な見解を言わせてもらいました。

　正直どれが正解かはわかりません。最後は、企業のトップである社長が決断すること。社長業とは、大変なものだなと改めて感じます。

　さて、明日は、豊橋市二川で開催される大名行列があります。見に行った事がないのですが、駒屋さんにもけ部筆ストラップを置いてもらっている事もあるので、行ってみようかな。

　明日は寒くなると言ってますので、お出かけの際は、首をマフラーなどで温めて風邪などひかないように対策して下さい。あと30分程度で明日ですね。そろそろ寝ます。お休みなさい。

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