洗浄液の選び方
洗浄液
洗浄液は汚れの種類やワークの材質により選定します。
汚れの対象は油分・フラックス・研磨剤・離型剤・微粒子などがあります。材質は金属(鉄、アルミ、ステンレスなど)・樹脂・無機材料(ガラス・半導体・焼結)などが対象になります。
洗浄液は水系と非水系に大別されます。
水系では中性やアルカリ系の洗浄剤があります。不燃性で比較的扱い易い洗浄液ですが、すすぎ回数が多く必要であったり、乾燥し難くくシミが発生し易い、排水処理が必要などの特徴があります。
非水系では炭化水素系や溶剤系(フッ素系、臭素系、アルコール系)などの洗浄液があり、溶解力が高く乾燥性は良いが引火性のある洗浄液もあります。初期イニシャルコストは必要ですが蒸留再生装置を用いることで洗浄液の再生ができるなどの特徴があります。
最終的には企業様における、作業環境や環境負荷等の啓蒙的な考え方を考慮し選定する必要があります。
■洗浄液の種類
種類 | 洗浄液 | 目的 | 特徴 |
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水系 | アルカリ性 | 脱脂、切粉、ほこり | 不燃性のため火災の心配なし 界面活性剤が主成分 排水処理が必要 |
中性 | |||
酸性 | スケール除去 | ||
メッキ前洗浄 | |||
炭化水素系 | イソパラフィン系 | 脱脂 フラックス |
引火性があるが発火点が高い 安価で再生使用も可能 毒性が低く人体への影響も少ない |
ノルマルパラフィン系 | |||
溶剤系 | フッ素系 | 脱脂、切粉、ほこり | 溶解力が高く、乾燥性も良い 高価だが再生使用が可能 |
臭素系 | 溶解力が高く、乾燥性も良い 高価だが再生使用が可能 |
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アルコール系 | 引火性があるが乾燥性が良い 安価 |
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*洗浄液の種類により、間接槽が必要であったり、装置に引火対策や排気が必要になる場合があります。