超音波のセンサより出た信号を、媒体(気体中・液体中・固体中)に伝播させることで情報的な応用に利用します。代表的な応用例として、レベル計・流量計・非破壊検査装置や魚群探知機などがあります。
電波や光と比べ、伝播速度が遅いため精度よく測定ができる
光の透過が悪い液体や固体中での計測、光が反射しない透明の物体までの距離計測に有利
可聴音に比べ、波長が短く、指向性が強い
可聴音に比べ、伝播減衰が大きく遠くに届きにくい
液面計、液位計、水位計とも呼ばれています。
センサから発信された超音波が測定対象物で反射し、その反射波を受信するまでの時間を計測することで、タンク内の液面レベル計測や原料の残量管理などができます。
測定物に非接触で連続的に測定するため、メンテナンスが少なく、人件費の削減にもつながります。レベル計が出力する信号を用いて、タンクへの液体の流入、タンクからの流出をポンプを使ってコントロールすることができます。
堰(せき)式流量計機能も標準仕様に含まれており、三角堰、四角堰、パーシャルフリュームを流れる流量の管理も可能です。
汚泥界面計とも呼ばれています。
超音波は異なる媒質の境界面で反射する特性があります。水中に設置されたセンサから超音波を発信して、界面で反射し、その反射波を受信するまでの時間から界面の高さを算出します。
汚泥(スラッジ)等の沈殿物に非接触で計測するため、形成された汚泥界面を荒らすことなく、計測が可能です。また、光の透過が悪い不透明な処理水の中の界面レベルの計測も可能です。
界面レベル計の測定データを使って、排泥ポンプの動作コントロールをすることができます。また、汚泥沈降具合の確認も可能ですので、凝集剤(pac)の投入のタイミングを図るのにも役立ちます。
水中に設置したセンサから超音波を発信し、水底(川底/海底)に反射して受信するまでの時間から底までの距離を算出します。
流れの上流・下流にセンサを設置し、それぞれのセンサから正方向・逆方向に超音波を発信し、その超音波の伝播時間差から流速を求め、流量に換算します。超音波流量計は、配管内に構造物がないため、圧力損失が最小の条件で流量計測が可能です。また、小流量から大流量までの広範囲を計測できます。