達者でなニパ子!工具キャラクターの難しさ
本日2020年8月31日、ニッパーメーカー ゴットハンドのキャラクターコンテンツ担当 高橋さんが退社、同時に展開していた「ニパ子」も終了(地球から惑星に帰る)となる。
2013年に超音波カッターを擬人化したキリカ・オトハを展開し始めたが、慣れないキャラクターコンテンツの相談にのってくれていたのが高橋さん。
前を走っていた「ニパ子」が終了するのは、上手く行っていたと思っていただけに衝撃である。
今日は、自社目線にはなるが、キャラクターコンテンツの難しさや葛藤をブログに書いておきます。
高橋さん、多くの学びをありがとうございました。
フェイスブックはつながっていますし、頂いたメールを拝見すると、退社後もつながりそうな気がしますので、その時はあらためてよろしくお願いします。
今後も活躍を期待しています。
工具を宣伝するのか?キャラクターを宣伝するのか?
自分がいつも悩む点としては、広告費をどう使うのか?という点です。
企業である以上、利益を出さなければ色々な仕掛けをやっていく事が出来ません。
利益を出すものが、何から生まれているのか?
現在は、ホビー用小型超音波カッターの売上による利益をキャラクター関係で利用している状態となっています。
当社の場合、キャラクターに関係する予算としては
・カタログ表紙イラスト
・カタログ製作費
・4コマ漫画制作費
・キャラクター関係のWEB更新費
が大きなウエイトを占めています。
超音波カッターという機械だけの展開であれば、製品がそんなに変わるわけではないので、カタログ改版は少なく、上記にかけている数百万円/年の製作予算はほどんど使わないで済みます。
その分、超音波カッターを売る為の雑誌広告、イベント参加、他メディアへの露出が可能になります。
いつも自問自答して葛藤するところは、
「キャラクターをやめて機械の宣伝に当てた方が良いのだろうか?」
という点です。
キャラクターに回すお金があるならば、販売や製造などの投資をした方が良いと担当者以外は誰でも感じます。
担当者 対 担当者以外 という構図が社内に生まれてしまう可能性もありますし、私自身も常に葛藤している為、精神的にかなりつらく感じる日もあります。
よほど強靭な精神か、気にしない性格でなければ続かないのではないかと思います。
予算をかけて何故キャラクターを行うのか?
最初は、工具では、雑誌取材がなかなか来ないため、キャラクター商品を出したら取材が来てくれるのではないか?という思い付きからスタートしています。
立ち上げ当初、キャラクターを作るのであれば、超音波カッターを使って作りたくなるキャラクターにしよう!ということで、「美少女+メカ」というコンセプトになり、キリカ・オトハが誕生しました。
この時はWEB漫画という形にして、誌面で連載しようという発想はありませんでした。
ただ、キャラクターグッズを出したからといって、フィギュアなどがブースに無ければ、雑誌には掲載されないという結果になり、思惑が少々違いました。
その後、ボークス社に依頼をして、キリカの立体物を製作しましたがこれもうまく行かず、コンテンツの限界を感じ始めた頃に母校 豊橋工業高校の出願数が落ちているという話を当時の校長先生(学生時代の恩師)から話を聞きました。
「地元で、モノづくりに興味を持つ子を増やしたい!」
母校だけでなく、全国的に普通科に出願する子が増え、工業・商業・農業・水産など職業に近い事を学ぶ高校全体の出願数が落ちているという事でした。
母校は、豊橋のモノづくりを支える根幹であると私は思っています。
「その出願数を少しでもあげることは出来ないだろうか?」
そう考え、色々と問題が表面化していたキリカ・オトハを一度ペンディングにし、豊橋のモノづくりを救うために、架空の工業専門高校を舞台にした物語をスタートする事にしました。
それが、豊橋工専高校模型部(通称もけ部)のスタートです。
実は、この決定には、ニパ子の成功が少なからず影響しています。
同時期にスタートした工具キャラクターとしての認知度の差は埋めようが無く、このまま行っても同じような展開はむずかしいと感じました。
独自路線で行くために、工具キャラクターから、地域のモノづくり応援コンテンツに舵を切る意思決定をすることになるのですが、ニパ子がいたからこそだと思っています。
そして同じ頃、当社としては一番広告費を出していた電撃ホビーマガジンが廃刊。
他紙に投資しても終了してしまうリスクを考え、自社カタログを毎回配布するのだから、カタログを読み物にしてしまおう!と雑誌風にする事を考え、USガジェット通信(現在のエコーテック通信)をスタートしました。
今思えば、キリカ発足時の悩んでいた頃に、広告提案だけでなく、取材とのバーターで記事掲載が提案されていたら、キャラクターへ予算を回さず、雑誌広告中心に展開していたのかもしれません。
現在は、自社媒体に力を入れてしまっている状態ですので、雑誌への広告費捻出が出来ないという状況になってしまっています。
なぜキャラクターコンテンツを予算をかけて行うのか?という答えは、「モノづくりユーザーとなる人口を増やし超音波カッターを使うユーザーを増やす」という回答になります。
豊橋でモノづくりに興味を持つ子が増えれば、モノを作る子、そういった企業に入る子が増えるという事です。
物を作る子が増えれば、作業工具であるホビー用小型超音波カッターも売れますし、ひょっとしたら機械加工などで油汚れをとる超音波洗浄器なども売れていく市場が伸びていくということになります。
さらに先を見て行けば、「モノづくり日本の復活を豊橋発信のもけ部で行う」という大きなテーマにもつながりますので、とても長い長い取り組みですが、やりがいがあります。
自社ブランディングとしてのキャラクター活用
「地域のモノづくり応援」「地域の応援」ということで進めた事で、豊橋JK広報室、豊橋ごみ収集車へのラッピング、三遠ネオフェニックス応援など、地域と豊橋工専高校模型部(通称もけ部)とのコラボレーション企画が増えています。
今回、声優を起用したFMラジオへCM、ボイスコミックなど新しいPR方法を模索し始めており、超音波カッターだけでは出来なかった新しい宣伝方法を試していますが、こういう活動を通じて、エコーテックという会社のブランディングに影響してくることを期待しています。
「いつかは、超音波で新しい市場を作ってみたい!」
そんな学生が、当社の就職試験を受けてもらえる日がくるといいなぁと思っています。
工具を売るだけではなく、企業、そして地域PRにつなげていく事で、差別化できる武器になるようにキャラクターコンテンツをゆっくりでも育てて行くことが出来れば、多くの方に愛されるコンテンツに成長していけるのではないか?そんな気がしています。
#達者でなニパ子!
#達者でな高橋さん!
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超音波技術で「独占市場」を仕掛け中!常に変化を考える、あなたの販売推進担当 超音波と魚探のUS-DOLPHIN店長 KOUKI ことエコーテック三浦宏樹が、情報提供させて頂きました。
当社は、愛知県豊橋市にある1956年創業の超音波技術を用いた機器を製造するメーカー 本多電子(株)内にある企業です。新規市場創造を行なう企業として1999年10月に設立されました。何か問題や改善を検討中の方で、「超音波でこんな事出来ない?」と思いついたら、気軽にご相談下さい。
超音波を用いた製品に関しては、直営の 超音波と魚探のUS-DOLPHIN楽天市場店で販売をしておりますので、ご利用下さい。
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豊橋工専高校模型部(もけ部)とは、
豊橋のものづくりをPRしようと取り組んでいる4コマ漫画。
豊橋のPRになれば、イラストは、ロイヤリティ無で利用して頂いています。ぜひ、多くの企業の方と豊橋工専高校模型部(もけ部)のグッズ製作が出来たらいいなぁと思っています。
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毎週火曜19:00~20:00 豊橋駅前サテライトスタジオ「ココラスタジオ」から生放送!
大久保結奈とエコーテック三浦宏樹がお届けする、東三河で働く人のための新番組
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FMとよはし
http://www.843fm.co.jp/
アプリ(App Store)でダウンロードすると全国どこでも聴くことが出来ます。
https://apps.apple.com/jp/app/tees-843fm/id733701439
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エコーテックの新市場開拓担当。
ネットショップ運営でお客様と直に向き合いながら、超音波カッター・超音波霧化器の全国市場をつくっています。
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