TDK製超音波加湿ユニット NB59S-09Sとの比較

家で過ごそう、命を救おう　Stay at home Save lives

肺炎コロナウイルスで学校にいけないから、9月入学という話題でマスコミはもちきりですが、在宅であれこれ静かな所で仕事をしているとあれこれ頭の中をぐるぐるとキーワードが回ってきます。

ここ最近思うのは、「肺炎コロナウイルス騒動の裏で何が起こっているのか？」ということ。
自粛して家に巣ごもりする人が多くなりましたが、大きな動きは着々と進行している気がします。
なぜ、世界のグローバルスタンダードに合わせる必要があるのでしょうか？
ここでブログを書くとこの話だけで長くなるので、会員限定コンテンツに記載しました。
続きを読みたい方は、こちらをどうぞ「中小企業は中卒採用を考える時期と言える」

TDK製超音波ネブライザユニットと同等スペックはありますか？

今日は、こんな質問がありました。

「次亜塩素酸水を噴霧するため設計を検討しています。
　TDK製超音波加湿ユニット NB59S-09Sと同等スペックはありませんか？」

回答としては、「ありません」で終了なのですが、在宅勤務でブログを書いている事もあり、今日のネタとして、もう少し詳しく書いてみたいと思います。

TDK製 機器組込型　超音波加湿ユニット NB59S-09Sとは？

他社の仕様書などを勝手に貼るのはまずいと思いますので、当社との違いを書きながら説明をしていきたいと思います。
TDK製の超音波加湿ユニットは、私が設計担当だった1993年頃にはすでにありました。
当時、当社は超音波霧化ユニットを持っていませんでしたので、TDK製の加湿ユニット(当時は1.6MHz)を利用してオーロラプロジェクトの装置を作っていました。

しかしある時から、個数が少ない場合は供給してくれないという話になり、仕方が無いので自社で作ろうと開発したユニットが、当社の超音波霧化ユニットの始まりになります。

元々は自社商品開発の為に作られた超音波霧化ユニットでしたが、同様に数が少ないけど入手したいという大学・研究機関などから引き合いが来て、1個でも販売してきたことで、大学・研究所などの論文などで、本多電子製の超音波霧化ユニットを利用と記載してもらえるようになりました。
ありがたいことです。

NB-59S-09SとHMC-2400仕様比較

それでは、要求のあったNB-59S-09Sタイプと現在販売している超音波霧化ユニットHMC2400の仕様比較をしたいと思います。

定格入力電圧
　品名 NB-59S-09S-0 定格入力電圧 48V　
　品名 HMC-2400 定格入力電圧　DC24V
　置き換えを考えている場合、まず電源が違います。
　仕様書には、ACともDCとも記載がありませんでしたが、DC24Vに変更する必要があります。

消費電力
　品名 NB-59S-09S-0　30W
　品名 HMC-2400 　　  13.2W(24V×550mA)

霧化能力
　品名 NB-59S-09S-0　1時間　450mL
　品名 HMC-2400 　　  1時間　通常時：約150ml/h、ホーン取付時：約360ml

超音波周波数
　品名 NB-59S-09S-0　1.6MHz　to  1.72MHz
　品名 HMC-2400 　　  2.4MHz

　霧化能力の周波数の違いは、霧になる中心粒径の大きさが変わります。
　粒径が違うという事は、霧化能力が違ってきす。
　周波数が高い＝霧の中心粒径が細かい＝液の表面積は増加するが、霧化能力は下がるということになります。
　除菌・消臭などの場合は、周波数が高い(霧が細かい)ものを利用し、加湿目的な場合は、周波数が低いものを利用すると良いと考えます。

適正水位
　品名 NB-59S-09S-0　40mm
　品名 HMC-2400 　　  通常時：振動子ー水面間　36mm±5mm、
                                       ホーン取付時：振動子-水面間 43mm±5mm

使用水温度範囲
　品名 NB-59S-09S-0　０℃～50℃
　品名 HMC-2400 　　  10℃～40℃

　当社の場合、0℃は凍ってしまい空焚きになると破損をするため、使用水温度範囲で記載をしていません。使用水温度範囲とは別に、ユニット使用温度範囲として5℃～35℃を記載しています。
　利用する場所を常温の部屋を想定しています。

振動子寿命
　品名 NB-59S-09S-0　 10000時間
　品名 HMC-2400 　　  記載無し

　当社では、ユニットをどんな液剤、どんな装置、どんな利用環境で使うかわからないため、ユニットを抵抗などの部品と同じと考え、1年保証はついていません。
　自社で利用をするため、HMC-2400のユニットは10,000時間以上駆動しても問題ない事を確認をしています。
　ただ、振動子寿命を以前カタログに記載したことで、保証として10,000時間あると思われた事があり、記載をはずしています。

利用液剤
　品名 NB-59S-09S-0　 飲料水
　品名 HMC-2400 　　  水道水・精製水・次亜塩素酸水(濃度50ppm以下、pH5.5～7.0)

「次亜塩素酸水を噴霧するため設計を検討しています」と問い合わせでありますので、NB-59S-09S-0は、利用液剤の範囲外であり故障した場合に、ユニットメーカーを責めないで欲しいと思います。
　当社でも、「水と同じだから」といわれ、以前の対応していない霧化ユニット(HM2412)に次亜塩素酸水を利用されたお客様がいましたが、数か月で故障しクレームになった事があります。
　次亜塩素酸水対応のユニットを開発するのは、素材表が無いため現物で合わせるしかなく、非常に時間がかかります。
　特に、希塩酸電気分解、塩の電気分解、混和式など、様々な方式で次亜塩素酸主成分の除菌消臭剤を作るため、すべてに対応しているユニットというのは非常に稀です。
　正直、たまたま現物合わせでクレーム対応をしてあれこれ試していたら、そういったものが出来てしまったという偶然の産物で出来たユニットと言えます。

　当社では、超音波振動子を焼くのもユニットを組み立てるのも日本国内で作っていますが、元々自社用ということもあり、大量生産の設備はありません。
　現在、肺炎コロナウイルスの影響で、自社で超音波噴霧器を作りたいという企業様から、数万セット/月というオーダーを入れたいとお問合せ頂いていますが、そこまでの製造能力はありませんし、超音波霧化器も含め既存のお客様対応分をこなすのが精一杯の状況ということもあり、すべてお断りしております。

　新規のお問合せに関しましては、秋頃(10-11月)の生産計画品での納入となります。

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■国産超音波霧化器JMシリーズの製造状況です
　部品入手の見通しが無く出荷日は前後します。
　少しでも早くなるように全社一丸となって頑張っています。
　超音波霧化器JM-200：現在注文を頂くと、10月頃の予定です。
　超音波霧化器JM-301：現在注文を頂くと、10月頃の予定です。
　超音波霧化器JM-1000：現在注文を頂くと、8月頃の予定です。
　投込型超音波霧化ユニットHM-17:即納できます。

　※オートディスペンサー　予約受付中(6月末頃出荷予定)

■当社が楽天市場店で扱っている液剤メーカー様からの情報です。
　除菌消臭水CELA　20Lキュービーのみ1週間程度で出荷
　微酸性電解水アクアサニター　10Lキュービーのみ2週間程度で出荷
　高濃度電解次亜塩素酸水グリーンアクア　1か月程度で出荷
※既存ルート・リピートのみ：コック無しで対応
　衛生水アミスティ　20Lキュービーのみ2週間程度で出荷
　中性次亜塩素酸ナトリウム製剤ジアミスティ 20Lキュービーのみ2週間程度で出荷

■超音波霧化器とは

投稿者プロフィール

三浦宏樹

エコーテックの新市場開拓担当。
ネットショップ運営でお客様と直に向き合いながら、超音波カッター・超音波霧化器の全国市場をつくっています。
熱く楽しく情報発信していきます！

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