もけ部通信 2016年8月号

（ソワソワ〜ソワソワ〜）

あれ、まといちゃん？……何をそんなにソワソワしてるんですか？

だって今回はアレだろ、前回予告した……

なるほど、そうでした。今回はお約束通り、
豊橋が世界に誇る炎の祭典『手筒花火』をご紹介しちゃいましょう！

やったね！まってましたぁ!!

でも豊橋最大の『豊橋祇園祭』は7月のイベントですから、
本来は先月にご紹介すべきだったのでは……

そうなんですが、遅れたのにはちゃんとした理由があります。
コチラをご覧ください！

うおおおおおお、スゲー、毎年、生で観てるけど、
この写真も大迫力じゃん!!　……ってアレ？

そうですわ、一般観覧の場合、安全柵の外からしか観られないので、
こんな見事なお写真を撮影するのは無理のはず。
……いったいどうやって？

はい、いぶきちゃんイイ質問！
今回は『手筒花火』紹介にあたり、
なんと豊橋市のシティプロモーション課から、
写真素材のご協力を頂きました！

ええ!!

普通はいぶきちゃんの言う通り、
限られた場所からしか撮影できない上に……

……火花は逆光で撮影が難しい……

そう！　それでせっかく紹介するなら良い写真を
使いたいなぁと思って、豊橋市のシティプロモーション課に
相談したら、快くお貸し頂けました！

なるほど、それで少々お時間がかかったと……
では今回は、市の公認という事ですわね。

つむぎやるじゃん!!
……さすが『もけ部』のリーダー!!

都合のいい時だけ……ｗ
という訳で、今回はお借りした素材を使って、
『手筒花火』を詳しく説明していきましょう！

『手筒花火』は永禄元年、1558年に
始まったと言われていますね。

……五穀豊穣、無病息災の祈りを込めて
450年前からやってる……スゴイ。

ハイハイ、私も知ってる！
男子成人の儀式の度胸試しや、勇気の証としての歴史もあるんだ！
手筒花火を作る所から放揚までやれば一人前ってね。

さすが皆さん良くご存じで。そもそもは疫病等が怨霊の仕業と
考えられていた昔、神事として炎を放揚する事で
怨霊退散を祈念したんですよ。

ここからはもけ部らしく、手筒花火がどうやって作られてるかを
紹介しちゃいましょう！

準備、制作に1ヶ月、燃焼30秒に揚げ手の魂を込める
……それが……『手筒花火』！

模型以外でも、モノづくりには食いつくなｗ
順番に説明するなら、まずは『竹取り』かな？
アタシもオヤジと竹を選びに行った事があるよ。

頂いた資料によると、取る竹は3年以上、5年未満の孟宗竹。
肉厚でなるべく真円のものを選ばないと、火薬に耐えらず破裂する事もあるそうですわ。

最近は竹の切り出しは熟練の職人さんが行って、揚げ手は選ぶところから入る事もあるみたい。

次は『節抜き』……

ヤスリのついた鉄棒で竹内部の節を取り除く作業だね。
中のデコボコが無くなるまで綺麗に削るんだよ！

綺麗に抜かないと中の火薬のバランスが悪くなって、持った時に支えるのが大変なんだってさ。

そして『鏡入れ』……

		ええと……資料を読むと、噴射口となる『鏡』を作り、竹内部に固定する作業ですわね。せりさんは作ったことがあるみたいに詳しいですわ。

……フフフ……飛び出さない様にしっかり固定しないと……大変。