本気で狙いに行くのはどの市場か？

2021.07.16

超音波カッター

昨日、締切だった「ジャパンブランド育成助成金/中小企業庁」に応募しました。
協同組合のような連合体での採択が多いようですが、豊橋から世界市場を目指したいために単独でチャレンジしてみました。
豊橋市のふるさと納税返礼品にも登録され、豊橋の特産品・名産品の仲間入りの末席に入れて頂いたホビー用超音波カッターを世界にも展開していきたいという想いが審査官の方に伝わるかどうか・・・。

今回メインの事業計画書のたたき台は時間が無かったので私が作成しました。
それをベースにまとめあげたのは入社2年目の柳本君。
メーカーの海外販路開拓を行いたくて、第２新卒として当社に転職してきましたが、採択されたら、助成金を使って新しい市場作りに挑戦出来ます。
新しく開拓していく事で、色々な事が自信に繋がりますので、採択されることを心待ちにしています。

みなさん、こんにちは。
超音波で未来をつくる・・・エコーテック(株)マーケッターのKOUKIです。
豊橋でモノづくりに興味を持ってもらう人を増やす活動中です。
・豊橋工専高校模型部(もけ部) 校歌 4/13リリース　https://youtu.be/Ni0I5v00LiI
・音楽配信サイト　https://linkco.re/1czzV7rs　(音楽配信サイト一覧に飛びます)
・ふるさと納税に超音波カッター登録されました！

助成金申請のコツ

私は入社後すぐに運よく助成金申請の書類作成を手伝ったり、自分で申請を行う事をそこそこ経験してきました。
何度か書いていると、パターンのようなものがあります。
事業計画書は、新規事業提案の決裁を通す時に押さえておく内容にも近く、あまり悩まずにたたき台を作成出来ました。
色々なフレームワーク(SWOT分析、4Pなど)を入れながら、自社の強みをどう活かしていきたいをまとめる必要がありますが、普段からこういうことはやっておいた方が良いと思います。

助成するかどうかは、他人(審査官)が決めます。
助成しても無駄銭だと思われたら採択されません。
申請の為に空想の企画書、提案書をつくるのではなく、採択されなくても自社だけで、実行するんだ！という意思で申請書を作成しないといけないと考えています。(もちろん、資金力が無いので採択されなければ、実行スピードは落ちます)

今日は、そんな事業計画書のヒントを少しだけご紹介します。

気をつけたいポイント

今回の助成金ですが、「新規市場」でなければいけません。
当社は、ホビー業界に対してホビー用超音波カッターを国内展開しています。
海外は国内の展示会に来ていたプラモデルメーカーの代理店(玩具屋さん)数社に販売しているだけです。
当初、助成金の情報を頂いた時に、この流通を活かしながら、世界市場を拡大する事を考えていましたが、既存はダメと書かれており、相談窓口の経産省に電話。
やはり「既存市場はダメ」ということでした。

既存の強みがある販路を拡大した方が、ブランド作りは早いのにと正直思っていたので、失敗するかもしれない無理な販路開拓をしないといけないのか・・・と少し怒りを感じましたが、それがルールなので仕方ありません。

そこで、関係者を集め、どの新規市場(国、業界)を狙うのか？という打ち合わせを行いました。
ルールは、助成金関係無く、「本気で新しく狙いに行くとしたらどの市場か？」という議論です。

ここで重要になるのは、国内での売れている場所です。
ホビー用超音波カッターの場合、ホビー以外の国内市場の導入事例は、

①    消防：火災調査用の分解用(国内では消防学校や消防調査車に搭載)
②    電顕：電顕ブロックトリミング用(病理、新素材、大学等)
③    3Dプリンター：PLA樹脂や光硬化型など様々な造形物のサポート材加工などに利用
④    樹脂成型品：生産設備として手直しなどに利用
⑤    金型：カッターではなく、刃先を交換した研磨
⑥    自動車加工(整備工場でのセンサー取り付けや内装加工、改造)
⑦    歯科技工：レジン加工用として他社上位モデルが国内では売れている市場
⑧    設計試作：各企業などで試作を行う部門の工具としての需要
⑨    基板修正：パターンカット修正やＶカットの切断補助、品質保証(CPUの周りを切断)
などです。(打ち合わせではもっと出ましたが割愛)
助成金はある程度、短期に結果を出す必要がありますので、国内での導入事例をもとに、海外で狙う市場を決めていく事にしました。

次に市場性です。
市場性は、現在の数字と未来の数字がわかればそれを出していきます。
市場規模は、例えば、3Dプリンターであれば、

「３Ｄプリンター　市場規模」
「３Ｄプリンター　統計」

などで検索すると市場の推移などを公開している各業界団体などで出てきます。
それらをホワイトボードに書き出していきます。
国別の資料があればなお良いです。
(例)　3Dプリンター市場(矢野経済研究所)　世界：36.4万台(2021年)→37万台(2023年予測)

※今回の助成金申請の場合※
毎年申請にはなりますが、3年間は同じテーマで出す事が出来ます。
10年後にあがってくる市場を狙うよりは、今、市場がある程度あり、10年後に落ちてはいるが、まだある程度の売上が残っているだろうという市場を狙った方が良い事になります。

人口ボーナスを考えれば、2030年はインドや南アフリカを狙う方が良いと言われています。
本当はその市場を狙ってみたいですが、中小企業の場合、短期でもある程度売上確保が必要になります。いま市場があってすぐに売れそうな場所で販路を作りつつ、数年後に同じ売り方で他国で通用するか調整しながら国を広げていく方が良いと考えます。

ただ、どう狙うかは、資源(資金・人)も限られているので、最終的には経営判断になります。

これらの打ち合わせを行い、業界(用途)、国を選定し、短期でまずは基盤をつくる方向で申請をする事を決めました。
そこさえ決まれば、あとは現状把握をしながら、ストーリーを作れば書類としては提出出来るようになります。

最終目的は世界中の方にモノづくりを楽しんでもらう！

申請書ですが、まず最初に現状把握を書く必要があります。
審査官は、どこの誰？という状態です。
自社がどういう会社なのか、どういう市場に何を販売して、どのぐらい利益をあげているのか？という事を書きだします。
ここで便利なのが、SWOT分析。
SWOT分析とは、強み(自社にとっての武器)、弱み(自社の弱い点)、機会(競争を有利にする外部要因)、脅威(競争を不利にする外部要因)を１つの表にまとめる分析方法です。

海外に対してどう今まで取り組んできたか、その問題点、この助成金がなぜ必要かを書いていきます。
実際は、グラフを入れたり、他のフレームワークを書いたり、スケジュールを書いたりして10ページでまとめました。
この時、慣れていない方は、事業計画書の書き方、などで検索すると色々な書式が出てきますので、参考にしてみて下さい。

こういった書類を申請するフォローをするだけで、数十万円請求する会社もあるようですが、申請をしても採択されない場合はその分、マイナスになってしまいます。
助成金によっては、商工会議所や銀行担当者など無料相談出来る場がありますので、お金を使わずに自分でまずは申請して欲しいと思います。
(社労士さんなどは成功報酬で支払うケースもあるようです。)

国内向けZO-41II　楽天市場店ページを修正しました。

さて当社では、国内向けのホビー用超音波カッターZO-41IIを海外に出す事は禁止しています。
楽天経由で国内で購入した方が、海外に出荷をしてトラブルケースが出ているため、海外には出さないで下さいという一文を追加しました。

※本商品は、日本国内仕様です。海外には出荷しないで下さい。(該非判定書発行不可)
This product is specified for using at Japan. Do not send to other countries. (Unable to issue Parameter sheet)

楽天市場店　ZO-41IIページ
https://item.rakuten.co.jp/us-dolphin/zo41ii/

禁止している理由は、２つあります。
１.輸出国の電気的な法律に準拠しているかわからないためです。
２.電源ケーブルの耐圧があっていない。

ヨーロッパに関しては、CE規格があり、当社も規格に準拠したホビー用超音波カッターZO-91を販売していますので、このモデルであれば輸出可能です。
しかし、ZO-41やZO-41IIでは、CE規格のACアダプターに要求する安全回路が入っていません。
こういった細かい事が各国の電気規格で必要になり、１つ１つチェックをして輸出する必要があります。

また、ZO-41IIのACコードは日本国内用の125V耐圧となっています。
海外は220Vの国もあります。
耐圧以上の電圧を加えますので、最悪の場合、ケーブルが熱を持って火災になる可能性もあります。
海外へ出す場合は、必ずZO-91(ZO-95)を選択してください。

どこで超音波カッターを買えばいいのか？

「超音波カッターはどこで買うのでしょうか？」というご質問を良くお聞きします。
法人であれば、超音波洗浄器やビーカーなどを購入する機械工具商社や理化学商社経由で超音波カッター(本多電子)と言って見積もり依頼をかけて下さい。
ルートがなければ、理化学機器専門サイトTECH-JAMや、当社(エコーテック)直営店舗又は全国の模型店で購入が可能です。
※ホビー用超音波カッターは、プラモデルなどを加工する工具として模型流通で販売してきましたが、現在は、多くの企業で利用されています。
また、当社運営の楽天市場店、AMAZON店又は、本サイトでも購入可能です。

本多電子ルートでは、ホビー用超音波カッターZO-80を法人・大学に購入前のテストをされたい方に無償貸出(営業が訪問の場合も有)を行っております。
貸出をされたい方は、本多電子(株)産業機器事業部WEBサイトから貸出依頼を行って下さい。

超音波カッターとは

超音波振動を刃に伝搬し、摩擦係数を少なくし、切断しやすくするツールです。摩擦熱も利用していますので溶かして溶着することや、研磨砥石をつけて磨いたりできます。
超音波カッターZO-30プラ(スイッチを押している時のみ動作)

超音波カッターZO-40レジン（スイッチを押している時のみ動作)

ZO-40レジン

超音波カッターZO-41-2(ノーマル、ハイモード切替)　

ZO41_2

超音波カッターZO-80(業務用に近い切れ味、現段階ホビー用では最上位機)

超音波カッターZO-91(海外向けホビー用超音波カッター　ZO-41ベース)

22卒新卒採用(追加募集)

当社では、聞こえない音、超音波という技術を使った製品を開発しています。
誰も知らない商品を生み出し市場を作っていく楽しさを経験出来るため、学んできた事を活かしながら世界no1設計、営業になれる可能性があります。

本多電子株式会社
https://www.honda-el.co.jp/
※エコーテックは、本多電子社内にある新しい市場を創造する100％子会社です。

■進行中のKOUKIプロジェクト202010-202109
A：ホビー用超音波カッター市場　倍増計画
　→　電子部品の世界的な不足で商品があがってこない状況
B：超音波霧化器新規より既存取引先の売上アップ
　→　空間除菌を否定するメディアにより苦戦中
C：WEB-SHOP パートさんで年間1億円
D：自己向上をして互恵力アップ/講師他
E：中小企業の情報発信力強化(メディア)
・FMやしの実毎週火曜日19時～ビジネス番組出演中
・エコーテックニュースリリース
F：読んだ人がワクワクするブログへの道
G：やりたいことを見つけるお手伝い
H：地域貢献からビジネスチャンスを！
・豊橋工専高校模型部(もけ部)プロジェクト
　もけ部活動記録集（1,200円）販売店舗：精文館書店本店　豊川堂カルミア店
　歌プロジェクト4/13リリース　https://youtu.be/Ni0I5v00LiI
　配信サイト　夢の道標 by 豊橋工専高校模型部 – TuneCore Japan (linkco.re)
・自社商品で三遠ネオフェニックス集客をどう増やすか？
・高校生ジオラマ選手権スポンサー(高校生のモノづくりを応援)
・ふるさと納税返礼品へ超音波カッターを登録

■超音波で御社製品を差別化しませんか？

　超音波技術で「独占市場」を仕掛け中！常に変化を考える、あなたの販売推進担当　超音波と魚探のUS-DOLPHIN店長　KOUKI　ことエコーテック三浦宏樹が、情報提供させて頂きました。

　当社は、愛知県豊橋市にある1956年創業の超音波技術を用いた機器を製造するメーカー　本多電子(株)内にある企業です。新規市場創造を行なう企業として1999年10月に設立されました。何か問題や改善を検討中の方で、「超音波でこんな事出来ない？」と思いついたら、気軽にご相談下さい。
　超音波を用いた製品に関しては、直営の超音波と魚探のUS-DOLPHIN楽天市場店で販売をしておりますので、ご利用下さい。

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豊橋を活性化したい人募集！

豊橋工専高校模型部(もけ部)とは、
豊橋のものづくりをPRしようと取り組んでいる４コマ漫画。
豊橋のPRになれば、イラストは、ロイヤリティ無で利用して頂いています。ぜひ、多くの企業の方と豊橋工専高校模型部(もけ部)のグッズ製作が出来たらいいなぁと思っています。

エコーテック今後のイベント情報

★84.3MHz　FMやしの実(豊橋)出演情報
　毎週火曜19:00～20:00　豊橋駅前サテライトスタジオ「ココラスタジオ」から生放送！
　ファイナンシャルプランナー伊藤由美子とエコーテック　マーケッターKOUKI(三浦宏樹)がお届けする、東三河で働く人のための番組「WORKer WORKout」

FMやしの実
http://www.843fm.co.jp/

■2021.07.24～25　第５回ごうつホビー祭り　パレットごうつ
※超音波カッターの展示