霧が出なくなって、水槽が茶色なんです！(超音波霧化器事例)

2021.03.05

超音波霧化器

「霧が出なくなって、水槽が茶色なんです！」

皆さん、こんにちは。
超音波で未来をつくる・・・エコーテックマーケッターKOUKIです。

「先日、超音波霧化器を納品した児童クラブから電話があり、メーカーを希望しているので行ってもらえませんか？」

液剤によって対応が変わる為、基本、販売した販売店や液剤メーカーが顧客対応をする事になっているのですが、納品してすぐということもあり訪問して来ました。
※通常メーカー出張は、出張費＋交通費+点検費が発生します。

経験上、霧が出ないのは、
・水を入れた状態で、本体を動かし、水位があがった。
・清掃不足
・なんらかの故障

水槽が茶色なのは、
・希釈タイプの液剤であれば、希釈する水の影響
・ｐＨ試験紙をタンクに入れた
・振動子が空焚きした事で茶色になり破損→フロートスイッチ異常など。

この複合だろうと思いました。

なんで茶色なの？

問題の機械を確認すると、
・振動子が茶色
・水槽に水が入りすぎている
・水槽の水が茶色
振動子空焚きも疑いましたが、綿棒で表面をこすると茶色がとれます。
どうやら茶色のゴミのようです。

タンクの中を確認すると茶色になっています。
この販売店が売っているのは、希釈タイプの次亜塩素酸を主成分とする液剤(次亜塩素酸ナトリムを除く)です。
児童クラブの方に、希釈している水を確認すると、精製水などではなく水道水を利用しているという事でした。
最近工事を行っている所が多いですから、水道水に茶色のモノ(土や鉄分)などが混ざったのをそのまま希釈水として利用。
振動子上に堆積物が出来、振動が弱くなり、さらにタンクを入れて運んだ事で水位があがり霧が出なくなったという結論となりました。

希釈するタイプの液剤はご注意下さい

超音波霧化器を供給している液剤メーカー様の中には、様々なの液性のものがあります。
使い方として、原液タイプ、希釈タイプそれぞれメリット、デメリットがありますが、希釈タイプを扱っている液剤メーカー・代理店は、希釈する水についてもきちんと説明をしておいた方が良いと思います。

こういう問題の発生を考え、液剤グリーンアクアを販売する、シーエムエス(群馬県太田市)様は、RO浄水器やシャワー式浄水器を一緒に提案しています。
特に今は、ネットなどで売ればいいと販売している業者が非常に増えています。

きちんと説明をしない業者が各液剤を扱うから業界全体が悪者のような報道が出てしまいます。
今一度、販売する各社は、自社取扱の液剤で発生するメリット・デメリットをお客様に提示することで、安心して運用して頂けるような取り組みをして欲しいと思います。

そもそも不純物だからけの希釈水では、中で反応して次亜塩素酸成分は無くなっていると考えます。(塩素濃度試験紙を持っていかなかったので不明)
噴霧時は、茶色い不純物を含んだ水になっている可能性があります。(外に飛ばない重いものが振動子中央に沈殿）

当社に原因がありませんので請求対象となります。

機械の清掃をし、当社から持参した原液タイプの次亜塩素酸除菌水を入れ、タンクを再セットしたところ正常に動作しました。

今回の現場確認ですが、誤った運用をお客様が行った結果ですので、代理店に対しては請求対象となります。
半日の出張費＋交通費＋点検・清掃費などを入れると数万円の請求となります。
ただ今回は、代理店に対して見積もりを一回出しますが、次回からきちんと指導するという確約をとり、請求しない事にしました。

売る側が、希釈タイプはこういう事がある事をきちんと説明し、希釈する水を売ったり、浄水器を提案するなどしなければいけない事だと考えます。
本来は、液剤メーカーが、代理店に対して指導する内容だと言えます。

最近、業界を潰すのは、業界の先駆者だと感じます。
装置メーカー、液剤をOEMで供給する先行して販売してきた各社が、このコロナ禍で売り抜けようと教育もせず無策で広げた結果が、レベルの低い販売方法につながっていると思います。
今一度、各液剤メーカーは、昔に戻り、きちんと代理店を教育し、最終ユーザーが安心して使えるように現場主義になることを切に願います。

■超音波霧化器とは

　液剤に非常に高い音（超音波）を与える事で液剤が微粒化する現象を活用した機械です。
超音波加湿器などにも利用されています。
　密室になる空間へ除菌消臭剤を噴霧する目的などに利用されています。

超音波霧化器JM-200　
超音波霧化器JM-301　
超音波霧化器JM-1000　
投込式超音波霧化ユニット　HM-17　

参考までにお読みください。
・「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(NITE＝製品評価技術基盤機構)
・NITE　次亜塩素酸水等の販売実態に関して２
・「次亜塩素酸水」の空間噴霧は行ってもよいのですか？
・世の中ってパンドラの箱がたくさんあるようで、面白いですね
・丙情報が誘導を引き起こす怖さ
・学校における消毒の方法等について（次亜塩素酸水噴霧）
・次亜塩素酸水溶液の安全性説明の発表を聞いて
・最終意思決定は、現場から一番遠い所で行われている
・超音波霧化器メーカーとしての取り組み
・空間噴霧という言葉にも反応？
・清掃前・清掃中・清掃後の次亜塩素酸除菌水噴霧
・家庭内感染、(家族クラスター)を考える
・除菌ミストシャワーの安全性の懸念に関して
・緊急事態宣言って意味ある？

※「ジアミスト」は当社登録商標です。

■超音波で御社製品を差別化しませんか？

　超音波技術で「独占市場」を仕掛け中！常に変化を考える、あなたの販売推進担当　超音波と魚探のUS-DOLPHIN店長　KOUKI　ことエコーテック三浦宏樹が、情報提供させて頂きました。

　当社は、愛知県豊橋市にある1956年創業の超音波技術を用いた機器を製造するメーカー　本多電子(株)内にある企業です。新規市場創造を行なう企業として1999年10月に設立されました。何か問題や改善を検討中の方で、「超音波でこんな事出来ない？」と思いついたら、気軽にご相談下さい。
　超音波を用いた製品に関しては、直営の超音波と魚探のUS-DOLPHIN楽天市場店で販売をしておりますので、ご利用下さい。

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投稿者プロフィール

三浦宏樹: エコーテックの新市場開拓担当。
ネットショップ運営でお客様と直に向き合いながら、超音波カッター・超音波霧化器の全国市場をつくっています。
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