学校関係に導入をすすめているようです。
液剤を販売する販社様から、噴霧に関してということで当社に相談が来ました。
液剤の安全性及び空間へ噴霧した場合の効果に関しては、液剤メーカー様ごとに違いますので、液剤メーカー様にご確認下さいと回答をしました。
商談の経緯がわからないまま、相手からの質問を送られてきても、先方(最終ユーザー)の知りたい事を推測するのは難しいです。
ただ、似たような事が多いので、原文を少し変えて回答の1つとしての事例を紹介したいと思います。
皆さん、こんにちは。
超音波で未来をつくる・・・エコーテック(株)マーケッターのKOUKIです。
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学校関係に導入をすすめているようです。
液剤メーカー販社様から頂いた転送メールには、学校名の記載があります。
どうやら、最終納入先は学校のようです。
色々書かれていますが、本文を箇条書きに書くと以下の事が質問事項としてかかれています。
1.試験はどのような装置、広さで設定したのか?
→試験と同じ濃度を確保したい。
→部屋の広さにあわせた噴霧量の設定(台数をいくつにすればいいか)
→下限値の設定
→水道水と液剤の差、シャーレ試験の噴霧量はどのぐらいなのか?
2.NITEを含め、基本的に殺菌効果のあるものの噴霧は勧めないというなかで、噴霧をして大丈夫という根拠を聞きたい
学校ということを考えれば、学校でクラスターが発生しているニュースもあるので、少しでも学校内では、子供達のリスクを減らしたい。
その為に、機械を入れる事で少しでもリスク回避できるのであれば導入をしたい。
しかし、液剤噴霧をしたことで、逆にリスク(保護者からの質問含め)に対応した資料などを用意したい。
という事かな?と思います。
自分ならどうこたえるか?ということを下記に記載していきます。
リスクを少しずつ削る1つの方法でしかない。
1人の子供が無症状の陽性者だとします。
マスクの隙間などから、常にウイルスが漏れているとします。
政府が言っている、手指のアルコール消毒・マスク・換気だけで防げると思いますか?
ウイルスは、マスクがなければ2m飛び、壁・机・廊下などに付着した場合、最大9日間は生存すると言われています。
答えはNOという方が多いのではないでしょうか。
その生徒が、部活動へ行けば、部室が感染リスクになります。
トイレに行けば、トイレで感染が広がる可能性があります。
職員室に何か相談に行けば、職員室で広がる可能性があります。
学校の対策として100の脅威があれば1ずつ減らすように、考えられる事をやって対策していくしかありません。
コストがあまりかからない方法と言えば、
・生徒への意識付け。
→ウイルスがどうやって広がり、体に入り、発症するのか?
・休み時間ごとの手洗い。
・清掃時間を増やす(日に何回か行う)。
・学生の会話を少なくさせる。
・学生が密になり、長時間一緒にならないように注意する。
・インフルエンザなどは、医師はこまめに飲料をし、喉についたウイルスを胃に流すと聞きますが有効であれば、授業中こまめに水分をとらせるのも良い方法かもしれません。
などでしょう。
そういった事以外に、機械(オゾン系空気清浄機、紫外線、除菌消臭剤の空間噴霧など)を導入したいという施設は多いものです。
ただ、機械を導入したら、すべて抑えられるかのようにCM・営業をかける企業がありますが、そうではありません。
1人陽性者がいた場合、常にウイルスが出続けています。
処理量とウイルス量は実空間ではわかりません。
試験空間で一定の数字が出ているので、実空間でも似たような効果を期待するということで販売されていますので、リスクが100から99になっているのか、50になっているのかその時々で変わるということになります。
元々空間噴霧は、ホテル・介護施設などのニオイを消臭する目的で利用されることが多かったので、消臭であれば、不快なニオイがある=液剤の噴霧量が少ないとわかりやすかったです。
現在のように、除菌効果が注目されてしまうと見えないものに対しての評価になるので、販売する側は難しいと感じます。
それを販売時に伝え、保有しているデータで話をしていくと良いと思います。
1.試験はどのような装置、広さで設定したのか?
・試験と同じ濃度を確保したい。
→飽和水蒸気量をあわせると、勉強に身が入らない。
・部屋の広さにあわせた噴霧量の設定(台数をいくつにすればいいか)
→快適湿度から計算し、JM-301を教室に1台設置
・下限値の設定
→使う液剤の濃度(ph6.5/次亜塩素酸濃度50ppm)を合わせて噴霧
結論から言えば、誰もいない空間であれば、湿度0%から湿度100%にあげてしばらく放置が理想ではないでしょうか。
その教室の空気中の水分をすべて除菌消臭剤にすれば、理論上すべての面にあたるわけです。
もちろん、100%を超えた部分( 机などは冷えている部分は早く結露)は、カビや壁紙がゆるくなるなどの問題が出ますので、現実的ではないです。
実際、食品工場・医療機関などでは、自社試験を実施(シャーレ試験)。
落下菌試験を行い導入をしていますが、工場内の菌数ですから、データは頂けないです。
導入時に、菌の減少が確認出来たのでと言われ、導入して頂いています。
ただ実際は、ウイルスと噴霧している液剤との相性もあると思います。
実際のウイルスの検体がなければテストしようがありません。
また、あったとしても実際の空間と試験所では条件が異なりますので、除菌効果を期待するという程度になります。
その除菌効果を期待するということを立証する為に、当社噴霧器で除菌消臭剤を噴霧した試験を家電メーカーが実施している検査機関で実施しました。
(ウイルスと菌の試験で100万円ぐらいでした。)
この時の試験空間(大型クリーンチャンバー)は、26立方メートルです。
噴霧に利用した機械は、JM-1000。
15分(約250mL)で湿度が90%を超えたため、噴霧停止。
室温は21.5℃±1℃。
■浮遊菌の除菌効果
0分 自然減衰3,800 水道水3,180 試験水3,410
10分 自然減衰1,827 水道水1,485 試験水nd
20分 自然減衰1,410 水道水802 試験水nd
30分 自然減衰860 水道水412 試験水nd
40分 自然減衰610 水道水228 試験水nd
10分より前のデータをとっておけば良かったと後悔していますが、この試験菌(表皮ブドウ球菌)に対しては、水道水よりも試験液剤(当社にある次亜塩素酸生成装置(混和式)次亜塩素酸濃度50ppm,PH6.5) の方が効果が確認出来ました。
試験菌に液剤が与えれば、なんらかの減少を期待できるということです。
■学校環境衛生管理マニュアル
では、液剤をバンバン撒けばいいといえば、そういうことではありません。
2019.09にブログを書きましたが、学校には、学校環境衛生管理マニュアルというものが存在しています。
ブログ内の表記を転記すると、部屋の温度は、「17度以上28度以下が望ましい」と記載があります。
学習で望ましい温度は、冬場18度~20度。
仮に、20度とすれば、飽和水蒸気量は、17.3g/立方メートル。
1m×1m×1mの広さで湿度100%になるには空気中に17.3gの水が必要ということです。
教室の広さは色々ありますが、仮に7m×9m×3mとした場合、容積は 189立方メートル。
飽和水蒸気量になるには、189×17.3g=3,269.7gの水が必要ということです。
さらに、学校環境衛生管理マニュアル内の教室で望ましい湿度は、30%~80%、 人体が快適に感じるのは50~60%との記載があります。
3,269.7×60%=1,961.82gの水が空間に滞在している時に快適だと子供たちは判断するということです。
もし、当社の機械をもし教室に置くとしたら、
超音波霧化器JM-200 1時間に125ccを噴霧 125/3269.7=約4%を噴霧
超音波霧化器JM-301 1時間に400ccを噴霧 400/3269.7=約12%を噴霧
超音波霧化器JM-1000 1時間に1,000ccを噴霧 1,000/3269.7=約31%を噴霧
となります。
超音波霧化器JM-200 1台では力不足、超音波霧化器JM-1000では、3時間後に結露が発生する可能性があるということがわかります。
子供たちが気にせず、機械をほっといていいのは、超音波霧化器JM-301ということになります。
※あくまで計算値です。
2.NITEを含め、基本的に殺菌効果のあるものの噴霧は勧めないというなかで、噴霧をして大丈夫という根拠を聞きたい
またこの質問ですか・・・と正直思ってしまいますが、学校関係者はPTAから言われますので当然と言えば当然です。
先生も、不安ですからね。
それにしてもオゾン式や紫外線も使い方次第ではアブナイのに、機械から霧のように動くものが出ていないので気にしないのでしょうねぇ。
液剤メーカーは最低でも、
1.目に対する安全性試験
2.皮膚に対する安全性試験
3.飲んでしまった時の安全性試験
4.肺(吸引暴露毒性試験)への安全試験
を用意しておくと良いと思います。
さらに、自社の販売実績、どの施設にどのぐらいの年数導入し利用して頂いているか。
出来れば、その施設での液剤を噴霧した事による健康被害があるかの確認などがあればさらに良いと思います。
次亜塩素酸系液剤(次亜塩素酸ナトリウムは除く)の方は、労働基準の塩素暴露試験(暴露限界値)を超えていないかの試験データも用意しておきましょう。
※次亜塩素酸(HCLO)は、体内で作られていますので基本アレルギー反応は起こりません。
液剤が消毒・殺菌剤ではなく、アブナイという根拠もないという事を伝えて見て下さい。
※当社の超音波霧化器は、強酸性電解水(次亜塩素酸水)、弱酸性電解水(次亜塩素酸水)は、機械が故障しますので、使わないで下さい。
■超音波霧化器とは
液剤に非常に高い音(超音波)を与える事で液剤が微粒化する現象を活用した機械です。
超音波加湿器などにも利用されています。
密室になる空間へ除菌消臭剤を噴霧する目的などに利用されています。
参考までにお読みください。
・「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(NITE=製品評価技術基盤機構)
・NITE 次亜塩素酸水等の販売実態に関して2
・「次亜塩素酸水」の空間噴霧は行ってもよいのですか?
・世の中ってパンドラの箱がたくさんあるようで、面白いですね
・丙情報が誘導を引き起こす怖さ
・学校における消毒の方法等について(次亜塩素酸水噴霧)
・次亜塩素酸水溶液の安全性説明の発表を聞いて
・最終意思決定は、現場から一番遠い所で行われている
・超音波霧化器メーカーとしての取り組み
・空間噴霧という言葉にも反応?
・清掃前・清掃中・清掃後の次亜塩素酸除菌水噴霧
・家庭内感染、(家族クラスター)を考える
・除菌ミストシャワーの安全性の懸念に関して
・緊急事態宣言って意味ある?
・東京消費生活総合センター発表に関して
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超音波技術で「独占市場」を仕掛け中!常に変化を考える、あなたの販売推進担当 超音波と魚探のUS-DOLPHIN店長 KOUKI ことエコーテック三浦宏樹が、情報提供させて頂きました。
当社は、愛知県豊橋市にある1956年創業の超音波技術を用いた機器を製造するメーカー 本多電子(株)内にある企業です。新規市場創造を行なう企業として1999年10月に設立されました。何か問題や改善を検討中の方で、「超音波でこんな事出来ない?」と思いついたら、気軽にご相談下さい。
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