自分の心の基準に合わないものは取り扱いしないほうがいい
今日は知り合いの社長から、商材提案がありました。
長年、当社グループと取引を頂き、良くして頂いている企業の社長で、化学にもお詳しい方です。
商材は、次亜塩素酸ナトリウム入りの容器と希塩酸入りの容器をペットボトルにつけて回す事で、次亜塩素酸水を製造するというものです。
濃度は低い為、劇物には入らないということですが、当然この2液を混合することにより、塩素ガスが発生します。
お風呂洗剤などに記載がある「混ぜたら危険」を最終ユーザー様が行うわけです。
その為に、必ず水道水を入れたボトル内に入れるようにキャップ方式をとっているということでした。
しかし、流通が拡大していくと色々な消費者がいます。
売る側として、こうした事故を考えると不安になります。
自分の心の基準に合わないものはやめた方がいいと思い、取り扱いをお断りしました。
ペットボトルで2液を混ぜてその場でつくる市場は?
さて、こうした商品はどこへ売るのが良いのでしょうか?
せっかくなので、いくつか考えてみましょう。
■その場でペットボトルを用いて作る
液剤で混ぜるタイプは、塩素ガス発生があるので今までありませんでしたが、2つの粉を混ぜて次亜塩素酸系除菌液をつくるものは過去にもありました。
また、塩を入れて電気分解してつくるものも登場しています。
こうした方式と比べての利点は、
・粉が残らない
・電気を使わない
という点になります。
デメリットは、
・容器に薬液を入れているので粉タイプに比べかさばる
・容器がゴミになる
・塩素ガスの不安が付きまとう
という感じです。
またペットボトルの水によってもpH値は左右されてしまうと感じますし、毎日使うような施設では、毎回作るのはたぶん手間だと思います。
■緊急時に使わなくてはいけない状況は?
何人かの方が、同じような市場を考えるかと思いますが、防災用グッズであれば販売出来るのではないか?と考えます。
薬液と劣化試験は6年行っているということですので、防災用として5年保管OKであれば採用する公的機関は多いのかもしれません。
ただ、緊急時ですので粉タイプで粉が多少残っても問題ないと考えた場合は、保管する体積を考えると、粉タイプが有利だと感じます。
また、次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸ですが、どちらも濃度は少ないとは言え、量が増えてきた場合は管理などを考える必要は出てくるのかもしれません。
万が一、地震などで容器が割れて液剤が混ざった場合、大きな量が保管されていると塩素ガスにより健康被害が発生する可能性も出てきます。
販売時には、こうした衝撃試験を行う必要も出てくるのかもしれません。
■弱点を差別化に!
次亜塩素酸ナトリウムと希塩酸を液剤を持つのが危険かもしれないということが提案時に問題となる場合、そこが差別化にならないか提案の切り口を変える方法もあります。
例えば、A液だけであれば、次亜塩素酸ナトリウム水溶液が出来るわけです。
B液だけであれば、希塩酸水溶液が出来ます。
塩酸10%以下の液剤はトイレ洗剤などに利用されているという実績もあるため、防災時にバラバラでも利用できるし、混合して次亜塩素酸水溶液も作る事が出来るという提案方法はありなのかもしれません。
A液で次亜塩素酸ナトリウムを何個か使ったら、200ppmの次亜塩素酸ナトリウムが出来れば感染対策マニュアル記載の液剤を作る事も出来ます。
6年も中の液剤が劣化しないのであれば、色々、売り方はあるような気がします。
ただただ、事故が起こらない事を祈るばかりです。
□参考までにお読みください。
・「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(NITE=製品評価技術基盤機構)
・NITE 次亜塩素酸水等の販売実態に関して2
・「次亜塩素酸水」の空間噴霧は行ってもよいのですか?
・世の中ってパンドラの箱がたくさんあるようで、面白いですね
・丙情報が誘導を引き起こす怖さ
・学校における消毒の方法等について(次亜塩素酸水噴霧)
・次亜塩素酸水溶液の安全性説明の発表を聞いて
・最終意思決定は、現場から一番遠い所で行われている
・超音波霧化器メーカーとしての取り組み
・空間噴霧という言葉にも反応?
・清掃前・清掃中・清掃後の次亜塩素酸除菌水噴霧
・家庭内感染、(家族クラスター)を考える
■超音波霧化器とは
液剤に非常に高い音(超音波)を与える事で液剤が微粒化する現象を活用した機械です。
超音波加湿器などにも利用されています。
密室になる空間へ除菌消臭剤を噴霧する目的などに利用されています。
超音波霧化器JM-200
超音波霧化器JM-301
超音波霧化器JM-1000
投込式超音波霧化ユニット HM-17
■次亜塩素酸系液剤(楽天購入ページにリンクしています)
・消臭除菌水 CELA
・衛生水 アミスティ
・中性次亜塩素酸ナトリウム製剤(殺菌料)ジアミスティ
・電解水 アクアサニター
・スーパー次亜水
・高濃度次亜塩素酸水グリーンアクア
※「ジアミスト」は当社登録商標です。
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