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物のウイルス対策等をうたう「次亜塩素酸水」(独立行政法人国民生活センター)

今日から2021年1月05日まで年末年始休暇となっています。
ブログは自宅からお届けしています。

おはようございます。
超音波で未来をつくるエコーテック三浦です。
今日は先日発表された、国民生活センターの内容についてのお問合せが何件かありましたので、個人的な見解を書いておきます。

物のウイルス対策等をうたう「次亜塩素酸水」

独立行政法人国民生活センターが報道機関に2020年12月24日に発表した資料が掲載されました。
どこから書こうか悩みどころですが、大前提として、次亜塩素酸を主成分とした液剤は、除菌消臭を目的に長年利用されている雑貨品です。

コロナ対策用として販売していたり、コロナ対策用として印象付けしている販売先があるのであれば、その販売事業者が薬機法上から見ても問題ではありますが、靴の消臭や、加湿器肺炎、レジオネラ肺炎などの対策用として除菌消臭剤を利用している人から見たら、次亜塩素酸を主成分とした液剤(次亜塩素酸ナトリウムを除く)をわざわざこうした事で批判するような事を国が行うこと自体がおかしい流れだと感じています。

感染症対策として国が進めているアルコールや石鹸などの表記を確認した方がよほど国民のためではないでしょうか?

根本として薬機法上、コロナ対策とうたえないないものをわざわざ国がたたくおかしさを感じながら、いくつか書いてみたいと思います。

(3)製法や規格について
(原文はここから)
「次亜塩素酸水」の製法には複数ありますが、規格が定められているものは、食品添加物(殺菌料)に指定されている「塩酸又は塩化ナトリウム水溶液を電解することにより得られる、次亜塩素酸を主成分とする水溶液」があり、有効塩素濃度やpHによって、強酸性次亜塩素酸水(有効塩素20~60mg/kg、pH2.7以下)、弱酸性次亜塩素酸水(有効塩素10~60mg/kg、pH2.7~5.0)、微酸性次亜塩素酸水(有効塩素10~80mg/kg、pH5.0~6.5)に分類されます(注8)。また、次亜塩素酸ナトリウムを原料に、酸を加えたり、イオン交換等をすることで酸性に調整したものも「次亜塩素酸水」として販売されていますが、これらには規格や基準がありません(注1)。
(ここまで)

「次亜塩素酸水」という名称についてですが、まだ電解次亜が食品添加物指定されていない時代から、混合式メーカーの多くは「弱酸性次亜塩素酸水」という名称を使っていました。
電解次亜のメーカー系が主導となって「次亜塩素酸水」という名称をつけた事で市場が混乱したと私は認識しています。
電解次亜という名称にしておけば、混乱しなかったと思います。

また混和式に関する規格についてですが、電解式で製造する団体は、食品添加物認可を行う為に規格や基準を作成した経緯があります。
雑貨品で除菌効果が得られればいいとして製造している各社にとって、規格や基準とはまったく必要のないものになります。
規格が基準があれば安全だというような錯覚をさせるような表記を中立に評価をする機関が書くのはどうなのかなと感じます。

(4)物の新型コロナウイルス対策をする場合の注意事項について

(原文はここから)

一定濃度の「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスの感染力を一定程度減弱させることが確認されており(注1)、「『次亜塩素酸水』を使ってモノの新型コロナウイルス対策をする場合の注意事項」が2020年6月に厚生労働省、経済産業省、消費者庁の3省庁連名で公表(10.参考資料(7)参照)(以下、「3省庁連名の注意事項」とします)されています。「次亜塩素酸水」を拭き掃除に使用する際には、目に見える汚れをあらかじめ落とした上で、有効塩素濃度が80ppm以上の「次亜塩素酸水」で対象となる物の表面をヒタヒタに濡らし、少し(20秒以上)時間をおき、きれいな布やペーパーで拭き取るとされています。さらに、元の汚れがひどい場合などは有効塩素濃度が200ppm以上のものを使うことや、希釈用の製品は正しく希釈して使うこと、濃度が高いものを使う場合は直接手をふれずにゴム手袋等を着用することとされています。また、消毒効果を有する濃度の「次亜塩素酸水」を吸いこむことは、推奨できないとされています。なお、「次亜塩素酸水」として販売されている商品の多くは医薬部外品や化粧品ではなく、物の除菌を目的としたものです。これらを手指や口腔等の人体の消毒・殺菌に使用することはできません。

(ここまで)

あくまで雑貨品として販売しているものに対して、この濃度を前提としてこうした発表を行うのはおかしくないですか?
国がコロナ対策用として薬機法上、次亜塩素酸水及び次亜塩素酸を主成分とする液剤(次亜塩素酸ナトリムを除く)に関しては、コロナ対策と表記はかけません。
書いていある商品に関してはそこを指摘すればいいわけです。

また、国が消毒剤と求めていないものを80ppm以下は、商品としてはダメといういうような印象操作は国の機関が情報操作を行って悪意があるようにしか思えないと感じます。
さらに、上記表示内には厚生労働省ホームページに記載のある流水式の場合は35ppmでかけ流して処置をする事が抜けている事から、微酸性電解水10-80ppm、一般的に売られている混合次亜塩素酸除菌水50ppm前後の次亜塩素酸系液剤を狙い撃ちしてネガティブキャンペーンを行っているように感じます。(一応、言われた時の対策用に、添付資料が下の方にあるのか?)

空間噴霧に対しても、他の省庁が出したものを再度書いているだけで、消費者センターであっても、本当に「次亜塩素酸水」を吸いこむことで被害があるのかどうかは一切触れていません。
全ての液剤を、殺虫剤スプレーなどで試験をしている肺への影響を調べる吸引暴露試験などを実施すればいいのにと思います。
どうしてそういった試験で問題が出ている液剤が無い事を隠しているのでしょうか?
空間噴霧による塩素濃度試験も消費者センターで出来ると思いますが、やらないのは何故なんでしょうか?

主な事例に関して

主な事例でもいくつか書かれていますが、印象操作だと思えることがあります。

(ここから)

(2)主な事例【事例1】「次亜塩素酸水」の消毒液を手に使用したところ手が痛くなった商業施設の入口で消毒液を手にかけたところ、針で突かれたような痛みが生じた。すぐに水で洗い流したが痛みが続くため、皮膚科を受診した。商業施設に問い合わせると、「次亜塩素酸水」だといわれた。(受付年月:2020年6月、被害者:40歳代・女性)

(ここまで)

とありますが、本当に次亜塩素酸水なのでしょうか?
商業施設に消費者センターは確認したのでしょうか?
聞いて感じたのは、次亜塩素酸ナトリウムではないか?ということです。
また、どちらかと言えば、痛みを感じるのはアルコールです。
商業者施設が、アルコールと次亜塩素酸水のボトルを間違えたということはないのか?
そういった事まで確認をして、こうした事例に載せるべきだと感じます。
※仕事柄、各社の液剤を触る機会が多いですが、針で突かれたような痛みという次亜塩素酸除菌水、微酸性電解水に出会った事がありません。

(ここから)

【事例3】コロナウイルス対策に「次亜塩素酸水」を購入。薄めずに手に振りかけても大丈夫かコロナウイルス対策用に店舗で除菌剤を購入。表示を見ると、成分に「次亜塩素酸水、弱酸性」とあり、消費期限2年間と表示されていた。「次亜塩素酸水」を薄めずに直接手に振りかけて大丈夫なのか。(受付年月:2020年3月、相談者:70歳代・女性)

(ここまで)

まず、お付き合いのある液剤メーカー様には言っていますが、コロナウイルス対策という表記を使うのは薬機法違反になると伝えています。
このコロナ対策用にと記載があるのは、ホームページに書いてあったのか、それともお客様が自分で考えて言ったのかによって印象が変わってきます。
今回は、消費者センターが、次亜塩素酸水をどちらかというとネガティブキャンペーンを行う文章ですから、コロナ対策と書いてあって違反をしているかの印象に受け取れます。
次に、薄めずに手に振りかけても大丈夫かとありますが、通常、皮膚の刺激試験などを実施し、無刺激というデータを持っています。
しかし、手にかけるもの=医薬品又は医薬部外品となりますので、メーカーからはそういった使い方としての販売は基本しません。(お客様が自分で行うのは勝手です)
成分に、次亜塩素酸水、弱酸性との記載があるのであれば、電解式であり、pH2.7-5.5の液剤と考えますが、それだと消費期限2年というのが違うのでは?とも感じます。

薬も使い過ぎれば毒

話は少し変わりますが、ワクチンなどが出来れば安心だ!という声がありますが、安心ではありません。
ウイルスは1つだけではありませんし、変異します。
ワクチンも副作用があります。
薬も使い過ぎれば毒です。
そういうことも考えて、自分でどう対策するか調べてみて下さい。

正直長年やっているメーカー様と話をしていると、売れるからといって新規に無茶苦茶をやる液剤メーカー、液剤の販売店が増えているのが問題です。
電解水(次亜塩素酸水)、混和式次亜塩素酸水溶液などは機械や液剤ボトルを購入すれば誰でも商売ができるので、売れればokみたいな人が出てきます。
こうなると誰から買うのか?がととても大事になってきます。
2021年は、私たち販売側も誰に売るのか?という事がとても大事になっていくような気がします。
どんな時代になっていくのか、とても楽しみですね。
情報は両面を考えて動く癖を自分ももっと付けなければいけないとあらためて感じました。

2020年12月26日未明、会社の先輩が病に倒れ56歳という若さで亡くなりました。
入社当時は良く麻雀を一緒に行ってくれた先輩でした。
コロナだけではなく、普段通りの生活は明日来ないかもしれません。
だからこそ、今日という日に感謝し精一杯生きていかなければいけないと教えられます。
ご冥福をお祈りいたします。

参考までにお読みください。
「次亜塩素酸水」の空間噴霧について(NITE=製品評価技術基盤機構)
NITE 次亜塩素酸水等の販売実態に関して2
「次亜塩素酸水」の空間噴霧は行ってもよいのですか?
世の中ってパンドラの箱がたくさんあるようで、面白いですね
丙情報が誘導を引き起こす怖さ
学校における消毒の方法等について(次亜塩素酸水噴霧)
次亜塩素酸水溶液の安全性説明の発表を聞いて
最終意思決定は、現場から一番遠い所で行われている
超音波霧化器メーカーとしての取り組み
空間噴霧という言葉にも反応?
清掃前・清掃中・清掃後の次亜塩素酸除菌水噴霧
家庭内感染、(家族クラスター)を考える
除菌ミストシャワーの安全性の懸念に関して

「ジアミスト」は当社登録商標です

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超音波加湿器などにも利用されています。
 密室になる空間へ除菌消臭剤を噴霧する目的などに利用されています。

超音波霧化器JM-200 
超音波霧化器JM-301 
超音波霧化器JM-1000 
投込式超音波霧化ユニット HM-17 

■次亜塩素酸系液剤(楽天購入ページにリンクしています)
消臭除菌水 CELA
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スーパー次亜水
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