金属磨き等の用途で使用される研磨砥石。金属の塗装剥がしや、研磨が可能になる優れもの。ミニカーを塗り替える際の塗装剥がし等にも重宝する替え刃だ。エコーテックでは現在7種の替え刃がラインナップされている研磨砥石。今回はこの研磨砥石を使い工具のメンテナンスを行ってみた。 |
▲研磨砥石は主に金属パーツの研磨や、塗装剥がし等で効果を発揮する替え刃だ。 |
研磨に使用したのは道具箱の奥で錆ついていた“丸やっとこ”。錆の状態を確認すると、まず持ち手近くに錆が集中していることがわかる。また一見きれいに見える可動部付近にも全体的に細かな錆が浮かびあがっていることがわかった。そのまま使い続ければ作業中に錆がこぼれる等のトラブルが発生する可能性もあるため、研磨砥石で磨いていくことに。 |
▲研磨前の“丸やっとこ”。持ち手近くにぎっしりと錆が浮かんでいる他、全体的に細かな錆が多数浮かんでいる。 |
使用したのは研磨砥石の中でも最も粗目の#120。この刃を使って錆を落としていく。なお使用した超音波カッターは長時間連続使用に特に優れたZO-80、パワーはNormalモードを選択した。まずは研磨砥石の先端を錆の塊にあて、なでるように刃を滑らせる。カンナがけの要領で刃を進める……と思うとイメージしやすいだろう。刃を当てたところから赤錆が黒く焦げながら面白いように剥がれていく。使い方のこつとしては決して力を入れないこと。上からかける力はあくまでもハンドピースの自重だけ。なお、焦げた錆が多少舞い上がるので、作業中はマスクやゴーグルを装着しておくのがおすすめだ。 |
▲ほとんど時間がかからない内に赤錆が黒く変色しながら剥がれていく。 |
大きめの錆をとったら、全体的な研磨。ハンドピースを寝かせて研磨砥石の面をなでていく。研磨砥石の腹の部分で本体をなでる要領で細かな錆を落としつつ、金属全体を磨いていく。研磨をはじめ、2分程度で作業は終了。持ち手近くの錆の塊から、表面に浮いた錆もほぼ除去することができた。 |
▲#120の研磨砥石で磨いた“丸やっとこ”。錆はほぼ除去された。この後、研磨砥石の番手をあげて磨き重ねることで、金属全体をピカピカに磨き上げることができる。 |
金属パーツを扱うなら持っていると何かと便利な研磨砥石。今回使用した最も粗目の#120から#180、#300、#400、#600、#1000、#1200……と全7種類がラインナップされている。
揃えておけば、金属加工をはじめ様々な場面で便利になること請け合いだ。
記事一覧 ▼
BackNumber 20〜11
Report.20
曲線を切るのに適した先丸刃で様々な素材をカットする
Report.19
厚みのある素材をカットする
Report.18
スマホケースの軽量化
Report.17
切れ味のために……振動子ホーンをメンテナンス
Report.16
クリアファイルを溶着する
Report.15
四角錐刃で細かなモールドに挑戦する
Report.14
超音波カッターで模型の作業環境を整える
Report.13
溶着刃の使いどころを探る
Report.12
消しゴムはんこをつくってみた
Report.11
リサイクル? 流用パーツを切り出す